八千代の自然が発する見えないSOS

10年後

• 緑地の消失で街の暑さ・水害リスクが増

樹木の伐採や開発で保水力が低下し、大雨のたびに道路冠水や土砂崩れが起こりやすくなります。夏の気温も上がり、ヒートアイランド現象が加速して住みにくい環境へ。

• 景観の悪化で観光・レジャーが衰退

新川や谷津を目当てに訪れていた人が「風情がなくなった」と感じ、リピーターが減少。梨畑や自然に魅力を感じていた移住希望者も、ほかの地域を選んでしまいます。

• 生態系の連鎖が崩れ、農業にも影響

昆虫や小動物が減少すると、農作物への受粉活動が行き届かず、収穫量や品質が低下。農家はコストをかけて対策するしかなく、経営が苦しくなるケースが増えるでしょう。

20年後

• 里山や谷津が荒廃し、生物多様性が大幅に損なわれる

一度破壊が進んだ生態系は回復に長い年月と莫大な費用を要します。身近に触れ合える自然が失われ、子どもたちは「緑も生き物も少ない街」で育ち、環境への意識も希薄に。

• 農業生態系が脆弱化し、特産品の衰退

化学肥料や農薬だけで支えるしかない農地になり、コストや環境負荷が上昇。地域ブランドである梨なども生産量が下がり、市の経済とイメージがガタ落ちに。

• 街の魅力が大幅に消失

自然再生には莫大な費用がかかり、市の財政を圧迫。観光資源としての可能性も失われ、若者が「何もない街」として敬遠し、高齢化と過疎が一気に進む未来が待ち受けます。

30年後

• 自然再生はほぼ不可能な状態に

緑地を失った土地の土壌は痩せ、森林や湿地の回復に膨大な時間と費用がかかるため、実質的に放置されるエリアが増加。朽ちていく空き地や荒地が目立ち、地域の景観をさらに悪くします。

• 気候変動で異常気象が頻発し、被害を増幅

樹木伐採や里山の破壊で防災機能が損なわれているため、台風や豪雨の被害が拡大。復旧費が重なり、行政は他の施策に手が回らなくなります。

• 市の魅力はほぼ消滅

「緑豊かでのどかな風景」だったはずが、ただの「コンクリートと雑草だらけ」の街に変貌。若者だけでなく企業も集まらず、人口減少と経済衰退が決定的となってしまうでしょう。

大沢かずはるの視点

みなさん、これはけっして誇張ではありません。今のまま市政が動かなければ、本当にこうした環境破壊と衰退の未来がやってきます。私、大沢かずはるは、2025年5月の八千代市長選挙に立候補を予定しています。
「高齢者も若者も安心して暮らせる街」を実現するには、自然環境の保全が大前提です。難しいエコ用語や海外の理論を振りかざすより、要はムダを削減して本当に守るべき緑地や里山に予算を回し、住民と一体で保護活動を進める仕組みをつくることが欠かせないのです。
私はこれまで、八千代市長や千葉県議、福祉協議会理事、商工会副会長、日本青年会議所常任理事として、市民とともに公共施設の整備や観光振興を進めてきました。その中で、新川千本桜の整備や農家の支援に関わる機会もあり、自然と街の発展が共存する魅力を八千代に感じてきました。しかし、体育館工事での樹木伐採のように、市民へ十分な説明がないまま自然破壊につながる行動が積み重なれば、八千代は自らの宝を自分の手で壊してしまうことになるでしょう。
ですが、「自然保護は金がかかるし、開発のほうが経済的」という一面的な諦めムードが広がれば、上記のような環境悪化が止まらなくなります。

• 「あちこちで木がなくなって暑さが増した気がする…」
• 「観光客が“あれ、昔より緑が減ったね”と言っていた…」
• 「梨畑や谷津も少なくなり、この街ならではの風景が消えていくのは悲しい…」

みなさん、一人ひとりの声が八千代を変える大きな力になります。自然は一度失えば取り戻すのに何十年もかかる財産です。まずは危機感を共有し、前向きな意見交換を始めましょう。